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ケンジの解離の事情 <発覚>

ここからはケンジの解離について書いていきます。
僕自身がここ数年、ケンジと他人格たちから聞いた話などを主に書いていきますが、皆のプライバシーも考慮し詳細を避ける点もあります、ご了承ください。


僕が初めてケンジの他人格とやり取りしたのは、2013年12月14日。LINEで「母さん」と呼びかけられました。

もちろんこのときは、他人格から話しかけられたという認識はなく、解離性同一性障害という言葉も知らなければ、多重人格というものすら性格の裏表が激しい人の例えぐらいでしか思っていませんでした。

ケンジの幼い頃に両親が他界していることや、そしてケンジの手には両親の名前のタトゥーが彫られていることは知っているので、彼の母親への想いは想像がつきますし、いつも、強くて熱い男を見せている反面、泥酔すると子供のように素直な一面を見せてきたこともあったりと、彼のいろいろな本音をよく聞いてきた側からすれば、まぁなんというか、特殊なことがあっても違和感はないなという感覚でした。それ故、LINEでとつぜん「母さん」と話しかけられたときも、メンタルが弱って童心を思い出しているのかなぐらいに思っていました。

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この日から2ヶ月ほど、ほぼ毎日のように子供ケンジからLINEで話しかけてくるようになり、お母さんのことや、思い出の場所の話などをよく話してくれました。そして話を聞いているうちに、どうやらこの子供ケンジは"子供に戻ったケンジ"というよりも、"子供の頃のケンジ"がタイムスリップしてきたような感じなんだと認識するようになります。

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この子供ケンジとのやり取りは、当時はケンジには伝えていませんでした。どういった事情なのか、何が起こっているのか、当初は僕も初めての経験であり、解離の知識もなく、子供ケンジの会話の流れからもしかするとケンジは、子供の頃に経験した寂しい思い出などを、本人も気付かないうちに清算しようとしているのかなと、推測や分析をしながら様子を見ていました。

ケンジ本人が素に戻ってそういう話をしてこない以上は、僕から子供ケンジの件は持ち出さないようにしていたわけですが、ある日ケンジがLINEのログに気付き、このとき初めて、僕と子供ケンジのやり取りを知ったわけです。

ケンジはその事実に動揺を隠せないほど驚いた様子で、同時に僕も、ケンジが無意識のうちに子供ケンジになっていたことを実感したわけです。

こういった経緯があり、そしてこれが『解離』という現象ではないかと知った僕は、そこから解離性同一性障害のことをいろいろと調べていきました。