ケンジの解離の事情<子供は皆から愛される>

当時、ケンジが親密に接していた友人がいました。ケンジにとって一番心を開いて話ができるその友人は、カナメにとっても魅力的に思える存在でした。恋心という思いよりも、その友人の優しさや穏やかな笑顔といったものが、カナメにとっては何よりも素敵なも…

ケンジの解離の事情 <知られることのない気持ち>

「男らしく」振る舞い続けなければならなかった学生時代が過ぎる頃、ケンジは音楽活動に没頭し始めます。ライブ活動をしたり創作活動をしたり、彼にとってはそれが大きな生き甲斐となってきます。それが高じてか、「男らしさ」を担ってきたタケシの力を借り…

ケンジの解離の事情 <男らしく>

思春期を迎えた中学生ぐらいの頃、男子は男子と、女子は女子と、それぞれ同性の友達と関わることが多くなってきますが、ケンジも同じように男友達と活発に行動するようになりました。友達にもよりますがこの年頃の男子には、タバコを吸ってみたり、ちょっと…

ケンジの解離の事情 <女の子>

主人格であるケンジには、僕が把握している限りでは、・ヤス ・カナメ ・タケシ ・ユウジ ・ミノル ・ケンイチの、6人の他人格がいます。最初に僕にLINEで話しかけてきた子供ケンジが「ヤス」と呼ばれる他人格です。 解離性同一性障害の大半が、子供の頃に虐…

ケンジの解離の事情 <発覚>

ここからはケンジの解離について書いていきます。 僕自身がここ数年、ケンジと他人格たちから聞いた話などを主に書いていきますが、皆のプライバシーも考慮し詳細を避ける点もあります、ご了承ください。 僕が初めてケンジの他人格とやり取りしたのは、2013…

主人格と他人格の関係 <その2>

解離性同一性障害、「障害」という言葉が付いていますが、多重人格であることが本当に「障害」なのかどうかは、解離者がどう思うかによります。耐え難い精神的苦痛から逃れるための『解離』は、脳に備わっている防衛本能です。その延長線上に解離性同一性障…

主人格と他人格の関係 <その1>

主人格と他人格は、同じ身体でありながら「他人」同士といっても過言ではありません。ではまったくの他人なのかといえば、僕はそうとも感じていません。それは「他人格」がまったく関係のないところから無意味に生まれてきたわけではなく、主人格が子供の頃…

『解離性同一性障害』とは <その3>

子供の頃の何らかの精神的苦痛から逃れるため描いた「自分じゃない"他人"」。この"他人"が後々、独立した人格を持ち『他人格』となってくるのですが、その存在を主人格は知りません。主人格が知らず知らずのうちに、いつの間にか他人格が成長していきます。…

『解離性同一性障害』とは <その2>

「自分じゃなかったらいいのに」精神的な苦痛から逃れるために、このように強く強く願う子供がいます。 「辛いのは"自分"じゃないんだ、"他人"なんだ」 自分じゃない、自分じゃないと自身に言い聞かせて、受ける苦痛を緩和しようとする手段を子供自ら作り上…

『解離性同一性障害』とは <その1>

ひとことでいえば「多重人格」と言われているものです。 『解離』という言葉が付いていますが、他にも・解離性健忘 ・解離性頓走といった症状などもあります。「症状」と書きましたが、実は『解離』というものは健康的な人間でも誰もに備わっています。よく…

はじめに

こんにちは。 ケンジの友人の「タカシ」といいます。今このブログを読んでいる人は、ケンジにとって最も大切な友人であり、そしてケンジが愛してもいる友人の方々だと僕は思っています。おそらくそういう方々でないと、本人がこのブログの存在を明かしていな…